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思い込みを過信するなかれぇぇ

「自分は出来る」「自分は出来る」って毎日10回繰り返してごらん。
そしたら脳がそう認識するようになって、実際にそうなるから。

みたいなーーーー!!

こういうのよく見るけど、みんな注意しましょうね!
今回はそういう話。

 

結論を先に言うんだけど、「過信はやめよう」だね。
てことは一定は効果あるってことです。はい。
その辺を詳しく…というか、当たり前すぎてそんなに説明することもないんだけども、詳細を話していきましょうね。

なぜ一定の効果はあるが、過信はダメなのか。
思い込みが原因で発生している問題なら、別の思い込みで上書きすることで解決する。
つまり、「俺はできる」「俺はできる」といった脳への刷り込みで解決する。
でも、思い込みが原因じゃないなら、根本的な解決にはならない。
簡単に言うとこれだけ。

根本解決にならない場合のイメージ的には、何か悪いものがあったら蓋をして見えなくする感じだね。
壁の傷をペンキで隠すとか、そんな感じ。
ペンキを塗ると傷は隠せるけど、何かの衝撃でペンキがはがれたり、劣化してペンキが剥げてきたりしたら、また傷は露呈する訳です。
思い込みで脳への刷り込みをするってのはこれと全く一緒ね!

じゃあ、思い込み療法が使えないときはどうすればいいの?って部分も触れておこう。
効果の高い方法は2つある。
例えば、幼少期に受けた心の傷が原因で臆病になってたとして、「何で私は臆病なんだ。治したい」って状況だとする。
解決方法の1つは、勇気を出して成功した体験を積んで価値観を上書きする方法。
これはペンキ塗りの強化バージョンのような解決方法で、厚塗りしておけばそうそう剝がれることはないだろう。みたいなやり方。
もう1つは、自分の価値観に大きな影響を与えているその幼少期の記憶に向き合って、別の解釈を与えてやること。
こっちは根本的な解決方法。
これは、仏教でいうところの「業を消す」ってやつ。
因みに業がすべて消えた状態を悟りっていう。

業を消すについて詳しく。
人の価値観だけど、それらを形成するにあたって参考にした経験ってのがあるはずなの。
大抵の場合は幼少期のネガティブな記憶だね。
何か強い感情を得た際に脳みそが「これは大事な経験だ。今後の行動の参考資料にしよう」ってインストールするのね。
それがその人の価値観になる。
ただ、ネガティブな記憶なので、精神を守るために思い出されないように記憶の奥の方にしまい込まれてしまう。
自分の行動に影響するのに、その原因となっている経験の記憶は思い出せないっていうね、そういう作りになってるんだ。
だから、何かの症状が出て、その症状を治したかったとしても、原因が見えないところにあるからどこをどう治せばいいのか分からない状況になってしまうんだね。

奥の方にしまい込まれた記憶を引っ張り出す方法としては瞑想という技術があったりする。
あとは、実家に帰ってアルバムめくったり、昔よく行ってた場所を再び訪れるのとかもいいよね。
グーグルマップで見るだけでも多少は効果あるんじゃないかな。
ただ、当たり前ではあるんだけど、そうそう簡単には出てこないよ。
精神を守らないといけないからね。
瞑想で引っ張り出すなら少なくとも半年は掛かるんじゃないかなぁ…
俺は2年くらい毎日30分瞑想してたことあったけど、昔のネガティブな記憶がよみがえり始めたのが3か月とか続けてからになるので。

まぁ、そんな感じで脳への刷り込み(思い込み)での療法は過信できないよ。
ちゃんと原因に根差した解決を図ろうねって話と、じゃあ、思い込み療法が使えないときはどうするの?方法は2つあるよって話でした。

ん?何でこんなことを書いてるかって?
YouTubeで思い込み療法をちらっと見かけて「昔俺もこれに騙されたなー」と思い出したので、仕返しで書いておきました。
あと、業が消えるって端的にいうと精神の成長だよね。
いいストーリーを作りたい人にもお役立ちぃ!

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